
どんな人になりたいか~悔いのない生き方を~
私は毎年お迎えする新入社員研修の講話の中で、必ずお話しすることが二つあります。一つ目は会社でも何でも、どんな人が偉くなっていくのかという話。これは何も難しい話ではなく、当たり前の話でもあるのですが、偉くなろうとする人が偉くなっていきます。つまり、人としての向上心。
二つ目は、10年後でも20年後でも、自分はどんな人になっているかということ。ただ何となく日々を過ごしているだけの生き方ではなく、自分がどんな人になっているのかというビジョン。これも難しく考える必要なく、なりたい自分で良いと思うのです。
どんなことをしなければならないのか~自分に出来るのか~
学校でも会社でも何でも、およそ人が集まる場所で、どんな風に自分のポジションを見つけ、活き活きとした自分をつくっていくか。これも難しい話ではなく、本当は誰もが知っていることだと思うのです。つまり人から好印象を持たれたいなら、人に挨拶をすること。人から信用されたいなら、人との時間を守ること。
この二つをやっていれば、誰にだってチャンスは常に舞い込んできます。そして小松電子は、常にチャンスを与え続けられる会社でありたいと願っています。
企業は生き物~成長していく姿~
私たち小松電子株式会社は1969年、昭和で言うと昭和44年に建機と繊維の街だった小松市に、電機関係の第一号として創立されました。創業した当初は伝説の高度経済成長の真っただ中であり、世に送り出す製品は100%家電製品でした。それが今では家電製品は正確にゼロで、すべてBtoBの産業機器ばかりです。
その間、オイルショックやバブル崩壊にリーマンショックなど、様々な出来事がありました。そして今では電子機器の受託生産であるEMS事業、そこから派生した工作機器やロボットなどのFA事業、そして大手医療機器メーカーを通じて世界中にOEM供給している医療機器のMD事業と、長い歴史の中で会社の事業内容も大きく成長を続けてきました。
このことは数字にも出ていて、例えば売上高は一番に大きかった時の数分の1程度ですが、企業としての利益は逆に売上高が大きかった時代よりもはるかに大きくなっています。つまり時代とともに、いや時代を先取りして変化し続け、事業構造を大きく変えることが出来たということ。そんな変わり続けられて、また新たに変わろうとする小松電子。そんな小松電子で、皆さんと共に新たな歴史を作っていくことを願っています。